なるほど健康メモ

ロコモティブシンドローム② (通称ロコモ)(2011年4月号)

ロコモの始まりは、病気の始まりと比べてわかりにくいものです。
「徐々に力が落ちてきた〜早く歩けなくなってきた〜重い物が持てなくなってきた」などです。

これらのことでの受診は考えにくいと思います。
しかし、こうした状態を放置せず、積極的に察知して対処しようとするのがロコモの考え方で、その確認の方法がロコチェックです。

①片脚立ちで靴下が履けない
②家の中でつまずいたり滑ったりする
③横断歩道を青信号で渡りきれない
④階段を上がるのに手すりが必要
⑤15分くらい続けて歩くことができない
⑥2kg程度の買い物袋を持ち帰るのが困難
⑦自宅でのやや重たい仕事が困難


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以上の①〜⑦うち、1つでもあてはまればロコモの可能性があります。
まずは、『ロコトレ』を始めて頂きたいと思います。
ただし、「急に筋力が弱くなってきている」、「ふらつく」、「腰や膝の痛みで支障がある」などの症状がある場合は、整形外科受診して頂きたいと思います。

整形外科では、ロコモ三大疾病「変形性関節症」・「脊柱官狭窄症」・「骨粗鬆症」などの治療が必要になるかもしれません。
また、脳外科の問題の可能性や、息切れや動悸を伴う内科医の病気も考えられます。
『ロコトレ』とは、ロコモーショントレーニングの略で、ロコモの予防、改善の対策です。開眼方脚立ちとスクワットが中心です。
また、無理のない程度のお好みのトレーニングも有効です。

紙面の都合で『ロコトレ』の詳細は記せませんが、インターネットで“ロコトレ”のキーワードで検索していただくか、整形外科を受診してご相談いただけれがと思います。

北見医師会