なるほど健康メモ

インフルエンザ(2)

インフルエンザの症状は、突然の高熱(38度以上)、頭痛、全身倦怠感(けんたいかん)で始まり、関節痛、筋肉痛や咽頭痛、咳、鼻汁が加わります。腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状が現れることもあります。

カゼとの違いは、倦怠感などの全身症状が強いことにあります。罹患(りかん)したと思われる場合、早目に医療機関を受診しましょう。

わが国では、インフルエンザに対して、ワクチンによる予防、迅速診断キットによる早期診断、抗インフルエンザ薬による治療という基本的な治療の戦略が確立されています。とくにベッドサイドで行う鼻腔(びくう)ぬぐい液による診断キットによる検査は簡便で、約10分程度で診断が可能となります(A、B型の判定も可能)。

突然の高熱

しかし留意することは、発症早期で、まだ鼻腔などのウイルス量が少ないと思われる時点では検査が陰性になってしまいます。
発熱後、半日程度経過すれば多くが陽性となってきますので、受診する際は考慮してください。

検査で陽性を確認し、抗インフルエンザ薬を投与することが基本となりますが、家族内感染などで診断が明らかな場合は、検査をしないで投薬することがあります。

現在、4種類の抗インフルエンザ薬がありますが、年齢や症状などを考慮し選択します。その効果に大きな差はありません。

今年度からインフルエンザによる学校などへの出席停止期間の基準が変更されました。
これまでは「解熱後2日が経過するまで」でしたが、それに加え「発症後5日が経過していること」も条件になりましたので、ご注意ください。