なるほど健康メモ

足の「イボ」と「ウオの目」「タコ」は似て非なる物

「ウオの目」と「タコ」は長期に渡り加わる摩擦(まさつ)や圧迫などの機械的外力が原因でできるものです。
足型に合わない靴、窮屈(きゅうくつ)な靴の着用や歩行の仕方の異常、足の骨の異常、スポーツによる加圧などが原因を作ります。

タコは皮膚面の角質が円形から楕円形(だえんけい)に盛り上がって固くなります。痛みも軽く伴うことがあります。

「ウオの目」は「タコ」の中心部に角質の柱がくさび状や円柱状に芯のように食い込み、 圧迫で強い痛みを感じます。
治療は「タコ」も「ウオの目」も角質をき れいに取り除いて終了です。(「ウオの目」は中心の芯のような部分も完全に取り除くようにします)ただし、前述のような原因を取り除かないと再発を繰り返してしまいます。

足の「イボ」と「ウオの目」「タコ」は似て非なる物

一方、イボはヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスによる感染症です。一見「タコ」や「ウオの目」と同じように見えますが、角質を取り除いただけではその下にウイルスが増殖した塊や黒い点が残り、治りません。
治療は液体窒素による凍結療法が一般的です。「イボ」はウイルス感 染症ですので大きく盛り上がったり、うつってどんどん数が増えてしまったりします。

子どもの足に「ウオの目」ができたと病院 に来られるお母さん方がたくさんいらっしゃ います。
しかし、お子さんの足には通常「タコ」や「ウオの目」はできません。
もしお子さんの足の裏にウオの目みたいなものができた場合は「イボかも!?」 と思い、病院に連れて行った方が良いでしょう。