なるほど健康メモ

ペースメーカと電磁干渉、電気自動車急速充電器

ペースメーカは、正確には植込み型心臓ペースメーカと言い、徐脈性不整脈(じょみゃくせいふせいみゃく)で生じる意識消失や心停止などに対する治療装置です。

ペースメーカが種々の電気機器により影響をうけることがあるということが、ペースメーカ使用者やその家族のみならず、広く一般に知られるようになってきたのは、携帯電話の普及によるところが大きいと思います。

影響を受けるとは、正確には「電磁(波)干渉(または障害)」という現象のことです。
例えば、「ラジオを聞いていて、その近くでテレビの電源を入れるとラジオに雑音が入る」現象です。
ペースメーカ誤作動例としては「ペースメーカが電磁干渉の雑音正常心拍信号とご認識して、ペースメーカからの電気刺激を止めてしまい、その結果、意識を失う」ことが起こり得ます。

電磁干渉

携帯電話以外にもIH調理器、体脂肪計など、ペースメーカと電磁干渉をきたし得るものが、日常生活の場に存在しています。
その一つに、電気自動車とプラグインハイブリッド車の急速充電器が、平成25年3月に追加されました。

ペースメーカ使用者には
① 自分で急速充電器の操作をしない
② 操作が必要なときは他者へ依頼する
③ 可能な限り急速充電器へは近づかない
以上のことが求められます。

すでにご存知の方もおられるとは思いますが、一般にはあまり知られていない事柄と思い、取り上げてみました。
なお、急速充電器の電磁干渉は、ペースメーカ以外の心臓植込み型電気治療装置(植込み型除細動器など)でもおこり得る現象です。