なるほど健康メモ

漢方薬(1)

漢方薬には二千年以上の歴史があり、ルーツは中国です。自然にある植物や鉱物などが原料です。
西洋薬が人工的な化学物質であるのと比べると、より自然で食べ物に近いという特色と魅力があります。西洋薬との併用も広くおこなわれています。

漢方薬を用いる症状・病気は、感冒、こむらがえり、インフルエンザ、アレルギー性鼻炎、冷え、痛み、皮膚病、カゼをひきやすい、便秘、むくみ、精神的苦痛、肥満、更年期障害、生理痛、胃腸症状、夜の尿回数増加、体力気力の低下、がん治療による副作用、その他たくさんあります。

漢方薬には昔からの煎じ薬(液体)、エキス剤(パックづめ、粉末、顆粒)、丸剤、錠剤などがありますが、いま日本ではエキス剤が主流です。
というのは、エキス剤は簡便で品質が一定し値段も安いからです。エキス剤はお湯にといて飲みます。

漢方薬

漢方薬がほしい人は病院か薬局に行って診察・相談の上でもらいます。病院は健康保険がきくので、安くすみます。
ここで大事なことは、漢方薬を服薬する前に、まず病院で西洋医学的診断をきちんとつけてもらうことです。
たとえば「冷え性、疲れやすい、むくみ」があったとして、甲状腺機能低下症のこともあるわけです。病院で血液検査を受けて診断され、ホルモン剤の治療でよくなります。

また、「早朝頭痛、はきけ、肩こり」といった時には脳腫瘍のことがります。CTやMRI検査でわかります。

すばらしい現代西洋医学があるからこそ、大切な漢方薬も美しく輝くのです。大事なことです。