なるほど健康メモ

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)について

冬に流行する胃腸炎の多くはノロウイルス・ロタウイルスにより起こります。細菌は胃酸で死滅しますが、ノロ・ロタはかえって胃粘膜でも増殖します。そして増殖力が強く、少ない数でも病気になることがあります。

増殖したウイルスはおう吐(と)や下痢などにより排出され、また一部は飛沫(ひまつ)となって空気中を飛び回り、感染を繰り返します。

感染した場合には水分補給が大切ですから、スポーツドリンク・スープなどで補給しましょう。

普通は命にかかわることはありませんが、おう吐や下痢がひどく脱水状態になって、ぐったりした場合は点滴治療が必要ですので医療機関を受診しましょう。おう吐や下痢はウイルスを身体の外に出すための症状ですから、吐き気止めや下痢止め薬は使用しないようにしましょう。

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)について

おう吐物や下痢便にはウイルスが大量に含まれています。マスク・手袋をしっかりと着用し速やかに雑巾・タオル等で吐物(とぶつ)・下痢便をしっかりと拭き取ってください。眼鏡をしていない場合は、ゴーグルなどで目の防御をすることをお勧めします。

拭き取った雑巾・タオルはビニール袋に入れて密閉し、破棄してください。

おう吐物や下痢便などで汚れた衣類は感染源になりますので、洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、他の衣類にもウイルスが付着するだけではなく、洗濯槽内にノロウイルスが付着しています。

まずバケツやたらいなどで水洗いし、更に塩素系消毒剤(200ppm以上)で消毒することをお勧めします。