なるほど健康メモ

命をつなぐ心肺蘇生(H26.5月号)

最近、テレビで多くの医療ドラマが放映されていますが、その中のシーンで心肺蘇生(そせい)をしているのを見る機会が多くなったと思います。

心肺蘇生は心停止をした傷病者に行う処置で、なかでも心臓マッサージ(今は胸骨圧迫といいます)や人工呼吸は医療者がするものだと多くの一般市民の方々は思っていたはずです。
心臓発作(命にかかわる不整脈)で倒れる人は病院の中よりも病院の外の場合が多いです。
こうした人たちの命を救い、元気な 日常に戻れるようにするためには、倒れている人を発見した人たちによる心肺蘇生が非常に重要です。

国内では年間6万人近い方が心臓発作などを起こして心停止になると言われていますが、 こうした方々を目の前に発見したら、すぐに119番通報して救急車が到着するまでの間に適切な心肺蘇生を実施することで、救命できる可能性を大幅に高めることができます。

心肺蘇生

さらに、心臓発作に非常に有効であるAED (自動体外式除細動器)が市町村へ徐々に普及したことで、一般市民の方々が心肺蘇生をする際にも使用が許可されるようになりました。

心肺蘇生法は講習を受けることでその内容を理解することができ、救護活動の際には非常に役立つものです。消防機関や病院が中心となって定期的に開催しているので積極的に参加してみてはどうでしょうか。

また、AED の使用法についても解説がありますので、「いざというとき」にはぜひとも使ってもらいたいです。目の前で人が倒れたり、倒れている人を発見したら、勇気を出して速やかに救護の手をさし伸ばしてみませんか!?