なるほど健康メモ

妊娠適齢期?(H26.9月号)

高校や大学を卒業して就職、給料取りとなり自立、相手を見つけて結婚。そして子どもを授かる(決して、作るのではなく…)。
このようなライフスタイルは、もはや少数派?で男子は草食化し、今や大学生の性交経験率は女子学生の方が上になってしまいました。
一方で女子は肉食系でも相手を選びすぎたり、自身のキャリアを重視して結婚や妊娠を躊躇したり…そうこうする内に40歳。もはや「結婚適齢期」?

この言葉は死語になりつつありますが、しかし、妊娠については適齢期があります。まず卵巣の老化(卵子の数の減少と質の低下)に伴う妊娠する力の低下です。体外受精などの不妊治療の統計では、ほぼ35歳から妊娠率や生産率(元気な子どもを授かる)が低下し、流産率が上昇します。
また、ダウン症に代表される子どもの染色体異常のリスクも母体の加齢と共に増大します。

妊娠適齢期?

さらに、子宮筋腫や内膜症、子宮頸がんといった婦人科疾患や成人病の合併は不妊の原因や、妊娠・出産の大きな障害になります。
これらとは別の社会的要因としては、現在、子どもの多くは20歳では独り立ちできないということです。

つまり、40歳を過ぎて子どもを授かった場合、60歳半ばまで子どもを育てる養育費・教育費がかかるということです。
年金は先細る一方の昨今、老後の蓄えを費やしても大丈夫なのか?悩ましい限りです。と言うわけで、「妊娠適齢期」は、25歳から35歳ということになるのですが…