やりすぎていませんか？耳掃除！！（H27.3月号）

お風呂上がり、テレビを見ながら、ちょっと手が空いたら ･･･。綿棒で、耳かきで、マッチ棒で耳掃除を毎日のようにやっている人がいます。ちょっと待って！！耳掃除のやりすぎで病院を受診される方がけっこう多いんです。

耳の穴（外耳道）には、もともと自浄作用が備わっており、耳垢を自然と外に出そうとする働きがあります。なのに、気持ちいいからといって頻回に耳掃除をしすぎて耳垢を奥に押し込めてしまったり、外耳道をこすりすぎて炎症を起こし腫れたり、湿疹になって耳だれが出てきたりと、自分で悪くしてしまうケースが多いんです。

赤ちゃんや子どもの耳が気になってしょうがないお母さんも要注意です。赤ちゃんの耳の穴は見てのとおりとっても狭く、綿棒を使うと、どんどん耳垢を奥に押し込んでしまい、耳垢で耳の穴がふさがってしまいます。風邪をひき、耳を見ようとしても鼓膜が見えず、中耳炎かどうか判断がつかないことがあります。赤ちゃんや子どもの耳は入り口付近を軽くふき取る程度にしてください。

耳掃除の頻度は人によって（耳垢の種類によって）も違いますが、月に一度、多くても２週間に一度程度で充分です。あえて言うなら「耳掃除などしない」ことが正しいのかもしれません（他の動物はいっさい耳掃除なんかしませんよね）。耳垢にも外耳道を保護するといった役目があるんです。

「だって気持ちいいんだも～ん」といって耳かきをしようとしているあなた。なにごともほどほどに・・・。