長生きのコツ②〜動脈硬化をふせごう〜(2011年8月号)

前回日本人死亡原因の第1位のがんの話をしましたが、続く第2位が心疾患、第3位が脳疾患です。

合わせて年間約30万人の方が亡くなっていますが、どちらも動脈硬化による血流障害が原因で梗塞をおこすのが主な原因
です。
つまり長生きのコツ②は動脈硬化を予防することに 他なりません。

動脈硬化の進行予防には、その危険因子である脂質異常症（高脂血症）や高血圧、糖尿病にならないよう注意することです。これらの病気がおきてしまっては取り返しがつきません。
血清脂質値や血圧、血糖値をしっかりコントロールすればするほど、病気になりにくいということが、さまざまな研究から証明
されています。

これらすべての項目のコントロールが悪いのに加え内臓脂肪が多いと、一般の方より数倍も心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなることが分かっており、その状態をメタボリック症候群といいます。
メタボリックは体型の話と思っている方もいると思いますが、動脈硬化から特に病気になりやすいので注意が必要だということなのです。
起こってしまった動脈硬化は治すことはできません。症状がでな
いうちから市の特定健診や健康診断をうけて早期発見することが大切です。
動脈硬化を起こさない生活習慣をまとめてみました。

①（質素な！）和食中心の食生活を送ること塩分、動物蛋白は少なく、野菜を取りましょう

②きれいな水をこまめにとる

③何は無くとも禁煙！！

④軽度で続けられる運動を生活に取入れる

⑤血糖、血圧、脂質の定期的なチェックとコントロール

病気と関係ないと思われている方も一度、ご自分の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか？