なるほど健康メモ

大腸がんについて(2011年12月号)

大腸がんは日本において増えてきており、将来的に一番多いがんになるだろうと予想されています。
それは日本人の食生活が欧米化し、食物繊維の摂取量が減り脂肪分の摂取量が増えたことにより、大腸がんになりやすくなったことなどが原因と考えられています。

大腸がんについて

大腸がんは、腺腫とよばれる大腸にできるポリープのような良性腫瘍が次第に大きくなり、がん化して発生することが多いといわれています。
その為大腸がんになるべくならないようにするには、大腸腺腫をある程度大きくなる前に見つけて切除し、小さいものは定期的に経過観察していくことが大切です。その為には定期的な検査が必要と思われます。

具体的には便潜血反応と呼ばれる便の中に目では見えない微量の血液が混じっていないかの検査や、注腸バリウム検査、大腸内視鏡検査があります。
以前に大腸ポリープを指摘された方は、大腸ポリープの性状や大きさが比較的正確にわかる大腸内視鏡検査をお勧めします。
また大腸がんになったことがある方、家系に大腸がんになった人がいる方も大腸がんになりやすいといわれていますので、定期的な検診をお勧めします。

一方これらのことが全て該当しない方も、なかなか胃の検診に比べて抵抗があるかもしれませんが、定期的にせめて便潜血反応検査だけでも受けて頂いたほうがよろしいと思います。
胃の検診に比べて大腸がん検診は手間がかかりますが、胃がん同様に大腸がんも早期ではほとんど症状はありませんので、早期で見つけるためには定期的な検診しかありません。

増えてきている大腸がんで命を落とさないように自分自身の為、御家族の為に定期的な検診を受けましょう!