なるほど健康メモ

おくすりの飲み方②生活習慣病のお薬(H28.3月号)

前回から日常診療でお伝えしたいお薬の飲み方についてお話をさせてもらっています。

今回は生活習慣病のお薬についてです。生活習慣病は生活習慣が発症、進行に大きく関与するといわれている疾患で糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満、心臓病、脳卒中などがあります。特に高血圧、高脂血症、糖尿病そして内臓脂肪が多い方は、その4つが合わさるとメタボリック症候群といわれ、危険度が増すことから注目されるようになり、広く知られています。

これらのお薬を勧めると「飲みだしたらやめられないのでしょう?」とよく聞かれます。だからなるべく始めたくないということのようですが、それは誤りだと思います。

おくすりの飲み方②生活習慣病のお薬(H28.3月号)

生活習慣病のある方は動脈硬化が進む可能性が高くなり、それが原因となって起こる心筋梗塞や脳梗塞など致命的な病気を起こしやいといわれています。

治療はまず生活習慣の見直しを行うのが大切なのですが、それでも改善しない場合には、できるだけ早い段階で内服を開始して、コントロールすることが病気を遠ざけるのに重要になります。内服はいつでもやめられますが、やめると本来の悪い状態に戻るので、多くの患者さんはずっと薬を続けます。その方が長生きできることが証明されているからです。