なるほど健康メモ

過活動膀胱とは?(H30.4月号)

突然起こる我慢できないような強い尿意(これを尿意切迫感といいます)があり、頻尿、夜間頻尿、さらには尿意切迫感に伴う尿漏れ(切迫性尿失禁)を伴う症候群です。

膀胱癌、前立腺癌などの骨盤内悪性腫瘍、膀胱結石などの尿路結石、膀胱炎などの炎症性疾患、多飲多尿でも同様な症状が出現しますので、これらを除外したものが過活動膀胱となります。

膀胱癌、前立腺癌などの骨盤内悪性腫瘍、膀胱結石などの尿路結石、膀胱炎などの炎症性疾患、多飲多尿でも同様な症状が出現しますので、これらを除外したものが過活動膀胱となります。

「夜間頻尿」と「夜間多尿」(H30.3月号)

罹患者数は1,000万人を超えると言われており、高齢化社会となった現在では「過活動膀胱」という疾患名を聞いたことはなくても、上記のような症状が出現したことがある方は少なからずいらっしゃると思われます。発症の仕組みは解明されておりませんが、人が寒い時に体がブルブルと震えるように、膀胱も寒いとブルブルと震えます。寒い時に頻尿になった経験はありませんか?これが尿意切迫感、頻尿の原因ではないかと言われております。

膀胱が寒い時とは、外気温が寒い時もそうですが、膀胱への血流が悪い時です。膀胱への血流が悪くなる原因としては、男性では前立腺肥大症が一つの原因となります。喫煙、肥満、運動不足、特に座り続けることが多いなど生活習慣に関与する多彩な原因があります。

過活動膀胱の治療は内服薬の継続治療となりますが、生活習慣の改善、すなわち禁煙、運動(軽いウォーキングなど)でも症状を和らげることは可能です。思いあたる方は実践されてみてはいかがでしょうか?