なるほど健康メモ

休日当番医(R2.1月号)

休日で市内の病医院が休診している際の急病の患者さんに対応するために、北見市では内科系と外科系の当番医が診療しています。内科系は市と北見医師会が契約して、「在宅 当番医制」として内科と小児科会員が輪番で 診療しています。現在は24医療機関(病院6、診療所18)が休日の一次医療を行っており、1医療機関あたり年に3回~4回診療にあたっています。基幹病院の北見赤十字病院は一次医療には参加せず、二次医療機関として当番の医療機関が対応できない患者を紹介で引き受けています。

休日当番医

年始の当番医院の受診者数が200名以上のこともあります。日常診療では診療科以外の患者さんが受診することはありませんが、休日当番では様々な患者さんが来院します。一般的には、重症なら二次病院に紹介し、軽症なら対症療法をして翌日に専門の医療機関に受診してもらいます。最近は介護施設から搬送されてくるストレッチャー・車椅子の方も 増え、診察、治療、二次病院への紹介等で苦労しています。

市民の健康を守るために頑張っていますが、どんなに忙しくとも、たとえ専門外であろうともミスの言い訳にはなりませんので、肉体的、精神的に負担がかかっています。参加している24医療機関の医師の年齢は60歳以上12名、50~59歳8名、44~49 歳4名、と60歳 以上が5割を占めています。高齢のために輪番をはずれる医療機関が年々増えてきますので、現在のシステムでの内科系の「在宅当番医制」は数年以内に維持が困難な状況になっています。