なるほど健康メモ

子宮頚がんについて~早期発見・予防のために~(R2.2月号)

子宮頚がんは子宮の入り口(頚部)にできるがんです。日本において毎年1万人が子宮頚がんにかかり約3千人が亡くなっています。そして患者さんの半数が20代から40代の働き盛り、子育て世代の方々です。

早期に発見できれば、子宮の入り口を少し切り取ることで治療できますが、進行した状態では子宮を摘出しなければなりません。

しかし諸外国にくらべ、日本女性の子宮がん検診受診率は極めて低いのが現状です。がん検診は婦人科や市の検診にて簡単に受けることができます。早期発見のために1年から2年に一回の検診をお勧めします。

子宮頚がんについて~早期発見・予防のために~(R2.2月号)

子宮頚がんの原因はHPV(ヒトパピロー マウイルス)といわれるウイルスが子宮頚部に感染することです。そのウイルスをター ゲツトにしたものが子宮頚がんワクチンです。

しかし、ワクチンを打てば100%子宮頚が んにならないというわけではありません。女性の方はワクチンを接種した場合も子宮がん検診を受けていただき、病気の早期発見につながるように呼び掛けています。

数年前にはマスメディアで副反応について大きく報道されていましたが、その後の調査で子宮頚がんワクチンの安全性は証明されています。先進諸国ではワクチンの接種率上昇に伴って子宮頚がんの患者さんが減少している事実もあります。詳細につきましては日本産婦人科学会のHPにて記載がありますので ご参照ください。

ワクチン接種については公費負担となる年齢が限られています。市役所やお近くの産婦人科・小児科にてお問い合わせください。