なるほど健康メモ

「うつ」って何?②〜精神症状について(2010年10月号)

人は、心理的なストレスが加わると、つま り「無理がたたると」、自律神経が乱れ頭痛、 胃痛、目まいなど、さまざまな身体症状が出 現します。 気晴らしと十分な休養が確保できないと体 調が更に悪くなり精神的な症状も出現します。体の症状が改善せず、ストレスが続くと不安 が加わります。そして不眠も続いて出現しま す。

そうなると状態は、一気に悪化します。
眠れないことは、とても苦しいもので、体 の症状、不安、不眠が雪だるま式に悪化し、 たった数日でも大変つらくなります。気分が 落ち込み何もする気がなくなり、場合によっては死にたくなってしまうこともあるのです。

このような状態を『うつ状態』と言います。 うつ状態になった際には早めにかかり
つけ医 に相談し、十分な休養をとり、必要に応じて 心療内科、精神科を受診しましょう。

治療は、まず不安を和らげ十分な睡眠をと り、心と体を休ませることが第一です。
張り 詰めた神経を休ませるために薬物療法も重要 になります。

不安が薄れ、休むことができれば体の症状 が軽減し、徐々に意欲が戻ってきます。
その 後は無理をせず、体や心をいたわり、ゆった りとした生活に切り替え、『うつ』の予防をし ていきます。

また『うつ』には、「1体質」、「2環境」、「3性格傾向」などがそれぞれ大きく影響します。 そのため、お一人お一人治療経過が大きく 異なりますので、主治医と相談し焦らず治療 しましょう。