なるほど健康メモ

母乳育児をすすめます!(H26.4月号)

妊娠中の女性のほとんどが赤ちゃんを母乳で育てたいと希望しています。
母乳は人類の歴史が始まって以来、赤ちゃんにとっての「最良の栄養」であることはゆるぎない事実です。

しかし、さまざまな社会情勢の変化に伴い私たちのライフスタイルも大きく変わり、「抱っこをしながらお乳をあげる母親」の数が高度経済成長時代への突入とともに減少してしまいました。

赤ちゃんが生まれた後の最初のお乳は「初乳」といいますが、生きた免疫物質がたくさ ん含まれていて、赤ちゃんへの最初のワクチンとも言われています。栄養面でも優れた部分が多く、生後6カ月ぐらいまでは母乳だけで育てることができます。
ようやく最近になって母乳育児の良さを見直して、子育ての中で推進していこうという動きが復活してきたことによって、生後1カ月の赤ちゃんの半分ぐらいは母乳だけで育てられています。

母乳育児をすすめます!

生まれたばかりの赤ちゃんに、すぐにたくさんの母乳をあげることはできないのですが、赤ちゃんの肌との触れあいを通して、少しずつでも母乳をあげられるようになります。
お母さんにとってはお産の後はお疲れかもしれませんが、ずっと赤ちゃんをながめて抱っこしてあげるのが一番です。そうしているうちに母乳がたくさん出はじめてきます。

母乳は赤ちゃんにとっては病気や肥満の予防、情緒や発達面での利点があるという研究報告があり、母親にとっても長期間の母乳育児は産後の肥満予防や女性特有の病気の予防にも有利に働くとも言われています。

安心して母乳育児をしていくためには家族や地域の支援が必要です。とても大切な子育て支援であると思います。