なるほど健康メモ

いろいろな場面での「高齢者のみ・ひとりぼっち」に潜む危険(H28.1月号)

救急業務に日頃携わっていますと【1】高齢世帯、【2】単独世帯、【3】単独作業、の影響による治療開始の遅れが目につきます。
【1】については、夫や妻、同居人が動けなくなるほど具合が悪くなっても救急車が呼べず、手遅れになりかけた事例
【2】については、仕事に出てこないので見に行ったら、倒れていた事例
【3】については、単独作業中に事故に遭い、助けを呼ぶことが遅れた事例 
などがありました。

共通するのは、病気や事故が発生したその時点で、本人が救急車を呼べない状況にあることです。頼りになる同居人、同僚の存在は、自身の安全を守る為にも非常に大切であります。

いろいろな場面での「高齢者のみ・ひとりぼっち」に潜む危険(H28.1月号)

様々な事情はあるとは思いますが、
【1】への対応
親・子・孫世代との同居や、いわゆるスープの冷めない距離でのお付き合い、近所付き合いやサークル・社会活動への参加など
【2】への対応
助け合える仲間との共同生活の検討
【3】への対応 
最低でも常に二人の作業員がついて、互いの負担を軽減する工夫
などが重要ではないでしょうか。

リスクを減らすという意味からも、新年の
取り組みのなかで、他人任せではなく、自らの生活スタイルや、自社の安全体制を見直して、病気・事故が発生した時に、少しでも早く病院にかかる工夫をしていただけるとよいと思います。
「高齢者のみ・ひとりぼっち」が少しでも減ってほしいと切に願う今日この頃です。