なるほど健康メモ

おくすりの飲み方④ 漢方薬(H28.5月号)

漢方薬は、人本来の健康な状態に戻すようなバランスをとるお薬です。西洋薬にはない特徴があります。

特徴①

同じ症状でも人によってお薬が変わります。風邪のお薬を例にとると、西洋薬では総合感冒薬など病名に合わせてお薬を処方しますが、漢方では体型ががっちりタイプかやせ型か、熱がでているのか、熱はないが咳こみが強いのかなど、症状によってたくさんのお薬の中から使い分けるということです。

おくすりの飲み方④漢方薬(H28.5月号)

特徴②

同じ薬をいろいろな症状に使います。西洋薬では臓器に合わせて薬を選ぶのですが、身体全体のバランスをとる漢方薬は1つの薬を飲むことでいろいろな症状が改善されます。血流の滞りを治す漢方をだすことで、便秘、肩こり、生理痛が改善されるというようにです。

漢方薬は数千種類あるといわれ、本来は生薬という草木などの材料をお茶のように煮出して飲むものですが、現代、医療機関において保険診療で処方されるものは、飲みやすい様に顆粒や錠剤になっているものが主流です。

処方される場合には食前と指示されることが多いと思いますが、これは胃の中でお食事と混ざることで効果が弱くなるといわれているからです。「食前 30分前の指示だったが、時間が過ぎちゃったので、飲まなかった」という声を聞くことがありますが、 飲まないく
らいでしたら、食後に服用してもらってかまいません。食事とは関係なく時間を決めて飲むのも良いですね。