なるほど健康メモ
気になる脚のむくみについて③ 心不全・下肢静脈瘤・その他(H28.8月号)
脚のむくみの原因として、心不全などの心機能障害や下肢静脈瘤があります。どちらも夕方になると脚のむくみと疲れが出やすくなります。6月号の「気になる脚のむくみについて①」でもお話ししましたが、一時的なものではなく症状が長引く場合には注意して下さい。
心不全というのは、心臓がポンプの役割を正常にできない状態をいいます。心臓が血液を送る圧力が弱くなると心臓から遠い脚では血行が悪くなり、その結果、脚のむくみ等の症状が出ます。
脚のむくみから心不全の原因となる弁膜症や心筋梗塞、狭心症などの重大な病気が発見されることもあるので、動悸・息切れの症状を伴う時は早めに受診しましょう。
下肢静脈瘤というのは、脚の静脈にある血液の逆流を防ぐための弁に障害が生じ、血液が脚にたまりやすくなるなる病気です(脚の血管がこぶのように膨らむのがわかりやすい症状です)。すぐに生命にかかわる病気ではありませんが、気になる方は血管外科などで相談して下さい。
その他、甲状腺機能低下症でもむくみが出ることがありますので、医療機関を受診しましょう。