なるほど健康メモ

フレイルを知っていますか?(H29.10月号)

皆さんは「フレイル」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

健康で元気に暮らしている方と、様々な病を抱えて介護を受ける必要がある方の間にいる方々のことで、加齢に伴ってからだの運動機能や生理機能が低下して、活動が低下した状態を「フレイル」と呼びます。多くの高齢者がフレイルの段階を経て要介護状態になるといわれています。日本の平均寿命は世界最高水準ですが、健康寿命は短くなっています。老後を元気に過ごすため、フレイルを防ぎ健康寿命をできる限り伸ばすことが大切です。

フレイルを知っていますか?(H29.10月号)

<フレイルの原因は>
一人暮らし、ひきこもりなどの社会的要因、筋力の衰え・生理機能の衰えなどの身体的要因、認知機能・意欲の低下、うつなどの精神・心理的要因などが相互に影響を及ぼしあって引き起こされるといわれています。

<フレイルの対策は>
1. 栄養 毎日しっかりと食べ、必要なエネルギーを十分にとることが大切です。高タンパク食品、カルシウム、ビタミン(特にビタミンD)を十分とりましょう。
2. 運動 無理ない範囲で毎日コツコツ続けましょう。ストレッチ、筋トレをしましょう。
例えば、
・膝を伸ばしたまま太ももを上げ下げする
・椅子に座って足を伸ばし、つま先でひらがなを5文字くらい書く
・テーブルにつかまりかかと上げを10回繰り返す
などです。
フレイルは早期発見して適切にケアすることで、以前の健康な状態に戻ることも可能です。誰にでも老化は起きますが、フレイルを放置しておくと転倒、骨折しやすくなり、要介護状態になるかもしれないので、しっかり対策することが重要です。