なるほど健康メモ

「夜間頻尿」と「夜間多尿」(H30.3月号)

夜間頻尿とは夜間に排尿のために1回以上起きることであり、2回以上となると生活の質に障害をきたすようになります。特に高齢者では夜間頻尿の回数が多いほど転倒するリスクが高まり、骨折→寝たきり→強いては死亡率にも影響してきます。

夜間頻尿と区別をしなければならないのが、夜間多尿となります。一日の尿量のうち夜間尿量が33%を超える場合を夜間多尿といいます。原因として①水分過剰摂取②薬剤によるもの③高血圧等です。

「夜間頻尿」と「夜間多尿」(H30.3月号)

日常多くお見かけするのは①の水分過剰摂取つまり多飲多尿です。脳梗塞・心筋梗塞等々の疾患予防のために内科の先生から水分をとりなさいと言われて一日中水分を摂取している方です。夜間もトイレに起きるたびに水分摂取しているが故に、また寝てもすぐトイレに行きたくなるといった具合です。

②薬剤はアルコールです。利尿作用に加えて、寝つきは早くなる=よく寝れるからと寝酒をされる方もおりますが、途中で目が覚めてしまったり、睡眠が浅くなったりと睡眠障害が出現し逆効果です。

夜間多尿は生活習慣の改善によっても改善できます。❶夕食後からの飲水量を少なくすること❷コーヒー等のカフェインを含む嗜好品は、昼以降は飲まないこと❸逆に利尿作用のある温かいコーヒー・緑茶等を朝に飲むこと❹手足を温めて寝ること❺適度な運動を行うこと❻昼寝は30分以内にすること❼朝、日光を浴び体内時計をリセットすること等があげられます。実践してみてはいかがでしょうか?