なるほど健康メモ

「CKD」をご存知ですか?(H30.5月号)

CKDは「慢性じん臓病」の略で、ゆっくり悪くなるすべてのじん臓病のことです。なじみのない病名ですが、じん臓が弱い人は脳卒中や心筋梗塞になりやすいことがわかってきました。加えて、程度は様々でも患者さんは成人の8人に1人もいるとされ、新たな国民病ともいわれています。同じく国民病とされる糖尿病や高血圧はCKDの大きな原因ですし、メタボなども深い関係にあります。

様々な病気がCKDに行き着くので、CKDを健診項目にすれば、多くの病気をあぶり出せる可能性があります。北見市は全国でもいち早くCKDを市民健診に取り入れて注目されています。指標として使われるのは血液の中のCr-クレアチン-です。Crは筋肉のカスの老廃物で、CKDでは高値になります。

「CKD」をご存知ですか?(H30.5月号)

また、最近は、Crから計算して性別/年齢等を補正したeGFR-イージーエフアール-という指標も使われます。こちらは、じん臓の血液浄化力を表すので、数字が小さいとCKDです。60以下が黄色信号となります。北見市はeGFRシールを配ってくれているので、希望すれば病院でご自分のeGFR値を記入してもらえます。腎機能によって薬の使い方が変わることがあるので、お薬手帳に貼っておけば薬剤師さんにチェックしてもらえます。

じん臓はギリギリまで頑張って尿毒を排出してくれますが、一度悪くなると坂道を転がるように悪くなっていきます。元に戻るのが大変なのも坂道に似ています。じん臓が悪くなって透析になると生活が大変です。脳卒中や心筋梗塞にならないためにも初期のうちにCKDを予防することがとても大切です。市民健診のハガキは捨てないでぜひ活用しましょう。