なるほど健康メモ

ピルについて(R2.3月号)

ピルと聞くと避妊用を思い浮かべる方が多いと思います。また 「怖い」「太るのでは?」等と嫌悪感を抱 く方が多いかもしれません。

現在、ピルは、生理痛・月経不 慎・子宮内膜症への治療効果など、生理にまつわる不快 な症状の改善に多く使用されています。

避妊目的のピル以外に、上記の疾患への治療目的には5種類程あり、それぞれに特徴があります。作用は排卵を止めることです。使い始めは頭痛や吐き気など特有の副作用がありますが、使用していくうちに改善し消失することがほとんどです。

p>また、あまり知られていませんが、思春期~青年期のニキビにも効果があり、肌がきれいになったと話される方が少なくありません。 多毛を気にされている方にも効果が見込めますし、子宮体癌・卵巣癌への予防効果は科学的に証明されています。

子宮頚がんについて~早期発見・予防のために~(R2.2月号)

中学生・高校生は、婦人科に受診しづらいかもしれませんが、月経に伴う不快な症状を早いうちに治療しておくことで、その後の子宮内膜症の悪化や、不妊症を減らせる可能性が示されています。したがって内服後に妊娠しづらくなる、ということはありません。むしろ、内服中は無駄な排卵回数を少なくできるため、内服終了後には妊娠への可能性が増すとも言えます。

重たい副作用に血栓症がありますが、非常に稀であり、定期的な血液検査や日頃から脱水にならないようにすることで回避することができます。喫煙している方は血栓症リスクが上がるため、内服をお勧めできません。

長年月経にまつわる不快な症状で悩まれている方は、お近くの産婦人科にて相談されてみてはいかがでしょうか。