なるほど健康メモ

かぜの治し方〜免疫の話(2012年5月号)

かぜにかかったらどうしますか?
実はかぜの特効薬はありません。90%はウィルスによるもので抗生剤などは効果ありません。
でもほとんどの場合、数日で治るのは防衛システムがあるからです。それを疫(病気)を免れると書いて免疫と呼びます。皮膚、呼吸器、消化管の粘膜、血管、リンパ節などさまざまな場所で働き守ってくれています。

かぜにかかったら…、暖かくして消化の良いものを食べて早めに寝ますよね。それこそ免疫力をアップさせる方法なのです。免疫力アップのコツがいろいろあります。参考にしてください。

かぜの治し方

1)身体を冷やさない。免疫細胞が一番働く体温は37度〜38度、熱がでるのは免疫を活発にするため体温調整しているのです。薬で熱を下げすぎるのは良くありません。

2)消化、バランスのよい食事を心がける。
免疫細胞の多くは腸に存在しています。暴飲暴食を避け、栄養バランスが良く消化の良い食事を心がけましょう。ビタミンCには免疫を強くする働きがあるので充分とりましょう。

3)ストレスをためない。
ストレスを受けてでるホルモンは免疫機能を低下させます。逆に一日一回大笑いするだけでも免疫細胞がぐんと増えるのです。

4)睡眠を充分にとる。
睡眠中にでるホルモンが免疫細胞の新生を促します。いつもより多めに休みましょう。

5)禁煙。
タバコに含まれる有害物質が免疫システムに異常をきたします。

6)湿度を保つ。
気道粘膜が乾くと病原菌の体内への侵入を許しやすくなり、ウィルスも活発化します。湿度を40%以上に保つようにしましょう。

かぜは万病のもと。油断しないで免疫力アップでしっかり治しましょう。