なるほど健康メモ

腸内細菌と免疫(2012年6月号)

腸管内には500種類以上といわれる細菌が存在し「ひと」と共生しています。
この中にはひとの役に立つ有用菌がおり、乳酸菌に代表される善玉菌とよばれています。
腸内細菌の主な役割としては
① 有害な物が腸に感染するのを防ぐ。
② 免疫の活性化。
③ 消化を促進する。などがあります。

免疫はからだを守り健康を保とうとする仕組みですが、実は最大の免疫器官が腸管なのです。
腸管では栄養を取り入れると同時に有害な病原菌などが体内に侵入するのを防ぐようになっています。
そのため全体の6割にあたるリンパ球が存在し異物の侵入備えています。そして免疫を働かせるために重要な役割を善玉菌が担っているのです。

また腸内細菌には他に有害な悪玉菌や普段は害はなくても体調が落ちたときに問題を起こす日和見菌(ひよりみきん)などがあります。
これらの菌の数のバランスがとれていることが健康に大切なのです。

バランスが悪いと慢性の下痢、アレルギー、癌の発生、潰瘍性大腸炎などの腸の病気を起こしやすくなります。
腸をいい状態に保つことこそが体全体の健康を維持して病気を予防するために重要なのです。腸内細菌を整えるコツをあげますので参考にしてください。

腸内細菌と免疫

1)ストレスをためない。時にだらだらも体にいいですよ。
2)よくかんで食べる。温かい物を食べる。和食中心にして納豆などの酵素製品をとる。
3)疲労、睡眠不足を避ける。
4)抗生剤などの薬、食品添加物は最低限にする。
5)乳酸菌、ビフィズス菌を定期的にとる。

腸内細菌を整えてずっと健康ですごしましょう!