なるほど健康メモ

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まります(R3.4月号)

新型コロナウイルスの発生から既に1年以上が経過しました。この間、国や自治体からは再三の自粛要請が発せられ、閉塞感に満ちた生活を送らざるをえなかったことと思います。人類はこれまで多くの感染症(天然痘、 ペスト、マラリア、結核、インフルエンザ等々) と闘ってきました。

感染症にかかると体の中で抗体というものが作られ、新たに外から侵入する病原体を攻撃するしくみができます。このしくみを「免疫」といいます。免疫のしくみを利用したのが「ワクチン」です。ワクチンを接種することにより、あらかじめウイルスや細菌(病原体)に対する免疫(抵抗力)を体内に作り出 し、病気になりにくくするのです。

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まります(R3.4月号)

まれに副反応といって熱や発疹などがみられることがありますが、ワクチン接種により得られる恩恵(感染予防や症状の軽減、また多くの人が予防接種を受けることで免疫を獲得していると、集団の中に感染患者が出ても流行を阻止することができる「集団免疫効果」 が期待されるなど)は大きく、多くの感染症でワクチン接種が推奨されています。

4月以降新型コロナウイルスのワクチン接種が日本でも開始されます。これまで多くの国で接種され、その効果と意外と多い副反応(倦怠感、発熱、頭痛、接種部位の腫脹、痛みなど)の報告が出てきました。今回のワクチンは任意接種です。これら副反応も考え合わせ「個人を守る」ため「自分の周りにいる人を含めた社会を守る」ため接種するかどうするかご自分で考えてくださいますようお願い致します。