なるほど健康メモ

ドライアイのはなし(R3.10月号)

ドライアイは、涙の質が低下して蒸発しやすくなったり、涙の分泌量が低下したりする病気です。これにより、眼が乾く感じ、ゴロゴロ感、流涙感、目を開けにくい感じなど、様々な違和感の症状が出ます。さらに充血して眼が赤くなったり、目やにが出たり、見えにくさを感じたり...と、じつに様々な症状を起こします。

ドライアイは、涙の性質が変化することで起こる病気であり、根治する事は困難なので、一時期だけ治療を行って治すことはできません。しかし、点眼を続けるなどで症状を抑えることは可能であり、これが治療の目的となります。

ドライアイのはなし(R3.10月号)

治療方法は、まず点眼を用いるものがあります。人工涙液やヒアルロン酸の点眼で眼に潤いを与えるのが主流ですが、最近になり眼の中から水分やムチン(眼の表面に涙液を留めてくれる物質)を出させる点眼も複数登場しており、ドライアイのタイプや重症度、使い心地などを考慮した上で、使用する点眼が選択されます。

また点眼による治療以外に、例えば周囲の空気が乾燥していると余計に涙が蒸発してドライアイ症状が悪化するので加湿をする、コンタクトレンズを装用している方ならば余計
に涙の量が必要になりドライアイの症状が辛くなる事が多いので無理な装用はしない事など、まわりの環境を整えたり眼の使い方にも気を配ることでドライアイ症状を抑えることが可能です。