なるほど健康メモ

“あおたん”がよくできるのですが...(R4.1月号)

“あおたん”は皮下に内出血して青あざができた状態を指す言葉ですね。これは北海道 の方言のようですが、皆さんはご存じでしたか?

この“あおたん”ですが、打撲したり、強く擦るなど外部からの衝撃を受けることがなくて、健康な人でも12〜18%に認められるともいわれています。

高齢で皮膚が薄くなった人、若い女性で皮膚がデリケートな人に見られることが多いです。

肘より先、膝より下以外で、身体のあちこちにできるときは出血傾向があるといいます。出血傾向とは、血が止まりにくかったり、ちょっとしたけがでも出血しやすい状態を言います。

“あおたん”がよくできるのですが...(R4.1月号)

また広範囲に点状出血や巨大な紫斑、血腫となると病的な出血傾向です。鼻出血や歯肉出血、抜歯後の長引く出血も病的な出血傾向です。

最近は血小板の機能を抑えたり、血液をさらさらにする薬を内服している方が多くなり、これが原因のことがあります。この場合は処方された医師に相談しましょう。

繰り返す鼻出血をともなう場合は耳鼻科、歯肉出血の場合は歯科をまず受診するのがよいと思われます。月経が長引く、出血量が多いなどの時は婦人科を最初に訪ねるとよいでしょう。

それらの診療科でもはっきりと原因がつかめないときは血液内科を受診してください。