なるほど健康メモ

今年の冬のインフルエンザ対策(R4.10月号)

新型コロナウイルス感染症は2020年以降世界的に大流行し、現在まで国内での流行も第7波に及び終息の兆しも見えません。そのような状況で、例年見られる他のウイルス感染症が昨年度は減少していました。マスク着用、手洗いや換気、三密回避など感染対策が浸透した結果であると考えられます。しかし、今シーズンは行動制限もなくなり、社会活動の回復とともに人と人との接触が増え、従来からの季節性疾患の復活、今後のさらなる増加が予想されています。実際、今年の夏はヘルパンギーナ、手足口病等の夏風邪が、小児を中心としてコロナと同時に流行しました。

特にインフルエンザは冬場に流行し、患者の数の多さ、重症化・死亡のリスクから、季節ごとに流行する疾患の中では最も注目される疾患です。

今年の冬のインフルエンザ対策(R4.10月号)

今年の冬2022-2023年シーズンのインフルエンザ対策について、日本感染症学会から
1. 2022-2023年シーズンは、インフルエンザの流行の可能性が大きい
2. A香港型の流行が予想される
3. 今季もインフルエンザワクチン接種を推奨する
4. 例年通りのインフルエンザ対策が必要

との提言が出されています。

特にワクチン接種が必要な人は、65歳以上の高齢者、5歳未満の小児、そして年齢に関係なく、心臓や肺などの慢性疾患、悪性腫瘍の治療中、高度の肥満、また、これらの方と一緒に生活している人、学校や職場で人との接触の多い人も積極的に受けることが推奨されています。

今後も引き続き基本的な感染対策を実施しつつ、ウイルスの流行を抑え、自分自身、家族、他の人々の健康を守っていきましょう。