なるほど健康メモ

頭痛に悩んでいたら(R5.1月号)

日本頭痛協会では毎年2月22日を「頭痛の日」と定めています。日付は「ず(2)つう(2)」(頭痛)と読む語呂合わせからで頭痛のつらさと悩みを世の中に訴える日としています。日本で頭痛に悩んでいる人は4人に1人といわれ、多くの人が悩んでいる病気にもかかわらず市販薬の痛み止めで済ませる、あるいは薬さえ飲まずにずっとガマンしている人も少なくありません。米国では頭痛を明確に病気ととらえるのに対し、日本では“たかが頭痛”として病気としての認識がなく、周りの人たちから性格の弱さや怠けているように見なされがちで、頭痛が繰り返し起こり日常生活に支障を及ぼしているのに、医療機関に受診する方が少ないことが示されています。

頭痛に悩んでいたら(R5.1月号)

ズキズキ、ガンガン...、突然の痛みで仕事や家事が滞ったり、家族や友人と思う存分時間を過ごせなかったり、頭痛が心配で気軽に予定を入れられなかったり。本人にしか苦しみが分からない頭痛は年代を問わず仕事や学校生活、家事や人付き合いなどに影響を及ぼしQOL(生活の質)を落とすだけでなく、仕事における生産性や能率の低下をもたらし、大きな社会的損失になっていることも分かっ ています。

最近では片頭痛の痛みの原因となる神経伝達物質をブロックして痛み自体を予防できる新しい薬が登場しており、片頭痛の頻度や程度の軽減が期待できます。何より、頭痛が命に関わる危険な頭痛でないかどうか診てもらうことも重要です。いずれにせよ、頭痛に悩んでいたら、一度、頭痛に詳しい医師に相談することをお勧めします。