なるほど健康メモ

舌がん・口腔がんは自分で見つけよう(R6.4月号・最終話)

多くのがんは重症化すると治療などにより生活の負担が増大するので早期発見・早期治療が原則です。2019年の統計では、がんは大腸、肺、胃、乳房、前立腺の順に多く発生しています。また、死因となるがんの部位は2021年の統計で肺、大腸、胃、膵臓、肝臓の順となります。咽頭・喉頭・口腔などのがんは全体から見ると数が少なく希少がんに該当しますが、当院には毎週のようにがんの患者さんが受診します。

口腔・咽頭・喉頭は重要な機能を持っています。食事を噛み砕いて飲み込める状態にする咀嚼、むせないで飲み込める嚥下、呼吸のための気道、言語として使う発声などです。ここにがんができると今後の生活への影響を最小限にするために機能の維持・回復も考えた治療が必要になります。

舌がん・口腔がんは自分で見つけよう(R6.4月号)

がんの治療法の第一は手術で、がんの周囲に余裕を付けて切除することになります。小さいうちに見つけることができれば入院も1週間程度です。舌の前方ならペットボトルのキャップ分くらいの体積を切り取っても、発声や咀嚼の機能に大きな影響はありません。

今は小さくて明るいライトが身近にありますので、たまに自分の口の中を覗いてみてください。のどの突き当たりまで見えます。口内は触ることもできます。見るべき点としては、左右差があったり、徐々に大きくなる腫瘤、小豆より大きい腫瘤、表面だけではなく根があるように埋まっている腫瘤、触ってみると周囲と比べて固い部分がある、2週間経っても治らない口内炎や潰瘍、周囲に土手があるような潰瘍などです。がんは小さいうちは痛みがありません。セルフチェックの習慣をつけ、自分で見つけて大きくなる前に受診しましょう。

長い間ご愛読ありがとうございました。これからも皆さまの健康と生命を守ることに尽力いたします。